イメージの熟成の話。

イラストレーターの金澤美和です。 

 

瞬間的にふっとイメージが浮かぶことが多い私ですが、

脚本の一部のような、詩のような言葉のワンシーンが浮かぶこともあります。



◆今、具体的なイメージが浮かぶまで、脳内熟成させているもの。

登場人物は、

小さな少年(幼稚園生~小学1年生ぐらい)と王さま。


少年:「ねえ、王さま。頭の上から生えている丸いものはなに?」

王さま:「これはの、わしにとって、とても大切なものなのだ」


少年:「王さま、丸いものがまた増えたね」

王さま:「これはの、わしにとって、とても大切なものなのだ」


少年:「王さま、丸いものが増えて頭の上が重そうだね」

王さま:「これはの、わしにとって、とても大切なものなのだ」


数年後


少年:「丸いものはいっぱいあるけれど、王さまは?」

王さま:「(・・・・・・)」


大切だと思い込んでいるものを、一つも手放せなかった王さまは、

【たいせつなもの】に飲み込まれてしまいました。 



・初期のグリム童話

・マザーグース

・AKIRAのワンシーンを混ぜたような雰囲気は浮かぶのですが、

具体的なビジュアルイメージが浮かばないので描けていないもの。 

 

自分の中で、表現できるほど熟成できていないのだと思う。

時期が来るのを、じりじりと待ってます。

0コメント

  • 1000 / 1000